八石潭の由来

 


厚洞石の特徴
ヒョジャバウィの物語
・厚洞石の特徴

  後洞石は、春川市南面後洞里で30年以上生産されてきた石材である。一般の色は青灰色であり、研磨加工した場合は穏やかな色となり、加熱時には自然で接するよもぎ色で、親近感のある色となる。世界で最も好評を受けている南アフリカ産のジンバブエ(SIMBABWEA)に最も近い色の石材として、歳月が流れても変わらず、その優秀性は国内よりも日本で好まれている。最近の経済発展に伴って新築する建物の芸術的な美しさを強調しようとする傾向があって外国産の石材を輸入して使っている実情なのに比べて、後洞石はその供給先が様々で、公共の建物や一般高級住宅、一般生活用品、墓碑石など多様に活用されている。他の石材からは表われない遠赤外線が多量に含まれているので、ストーンベッドとしても生産、販売されている。

・ヒョジャバウィの物語

  春川市新北邑鉢山里のサムハンコル渓谷には、鷲が今にも羽ばたくかのような形の水利峰(スリボン)という山がある。奇岩怪石などの景観が美しいので、伝説に係わるたくさんの岩や滝、沼などがある。水利峰には九つの小さな寺があるが、その内の一つの寺の下にある岩に哀切な物語が伝えられている。遥か昔、この岩には年老いた父と幼い子供が暮していたが、父は重病にかかり、子供が食べ物を物乞いして来なければ飢えるしかない境遇に置かれていた。子供は仕方なく寺を巡りながら物乞いをして父親を養っていた。九つの寺では食事の時間になると幼い子供が食べ物を持っていくので、ある日九つの寺の僧侶が一ヶ所に集まって会合をした。この時、一人の僧侶が「子供が毎日食事の時間になると九つの寺に食べ物を貰いに来るので、我々が同時に食事をすれば一つの寺でだけご飯を貰っていくだろう。真中の寺で鐘を鳴らしたら同時に食事をしてはどうだろうか」を協議した。その翌朝から鐘が鳴ると九つの寺で同時に食事をすることになった。それぞれの寺では子供が自分の寺にだけ来たと思って食べ物をたっぷりあげたが、何とその子供は九つの寺に同時に現れて貰っていくではないか。僧侶たちはこれを怪しく思い、その親子が暮している岩を無くそうと相談した。そのうちの一人がこの岩を斧で叩き付けると血が九つの寺に向かって流れ出し、その親子跡形もなく消え去ってしまったという。そして九つの寺は、同時に南京虫が湧き出たと思いきや全て燃えてなくなったというのである。現在は寺跡と割れた岩だけが残っている。幼子がとても親孝行だったため、この岩をヒョジャバウィ(孝子岩)と呼び、また奇特な子でもあったのでキトゥクバウィ(奇特岩)とも伝えられている。

SITEMAP 한국어 ENGLISH 中文简体 中文繁體 日本語