八石潭の由来

 


済州石(玄武岩)の特徴
済州の守護神トルハルバンの物語
・済州石(玄武岩)の特徴

  済州(チェジュ)は今から約170万年前に火山活動によって形成されはじね、文献資料によると歴史時代1002年まで火山活動があった。済州の地表に露出している岩石の大部分はこのような火山活動によって地下の深い所から流れ出た溶岩が固まってできた岩石で、その大部分が玄武岩であり、その外形は小さな穴が多いのが特徴である。済州石(玄武岩)は八道岩石の中で最も若い岩石に該当する。

・済州の守護神トルハルバンの物語

  済州の代表的なシンボル「トルハルバン」。穴だらけの黒い玄武岩に彫刻された腫れぼったい目と大きくて長い鼻、引締まった口元と丸い腹に置かれた厚ぼったい手。石のおじいさんを意味する「トルハルバン」という名前が示すように、非情な環境で一生を送った我々の祖父や父の姿に似ている。しかし、この石像を「トルハルバン」と呼ぶようになったのは比較的近来のことである。この済州島固有の石像は、1971年に民俗資料第2号に指定される際に公式名称として新しく付けられたのがトルハルバンである。本来、民間ではトルハルバンを「ボクスモリ」「ウソンモク」「ムソンモク」などと呼び、文献には「翁仲石」と表記された例がある。済州の民俗学者である故キム・ヨンドン氏によると、終戦前後に島民たちの間で半分悪戯のように呼んでいたトルハルバンが広がり、結局多くの民俗学者たちの熱を帯びた論争にもかかわらず文化財の公式名として登録されるに至ったという。トルハルバンは邑城別にそれぞれ違った姿をしている。済州牧のトルハルバンは済州の主城を守る石像らしく最も大きく豪放な姿であり、顔立ちが太くはっきりと彫刻されていて、武人らしい意気込みが感じられる。旌義縣(現在の城邑里)と大静縣(現在の保城里・安城里)の城を守ったトルハルバンは済州牧のトルハルバンのように黒い玄武岩に帽子を被り、両手を腹の上に置いた姿だが、その印象は随分違う。済州牧のものに比べて小さくだいたいが2頭身に彫刻されており、民衆的な素朴さとユーモアが感じられる。キム・ヨンドン氏は旌義縣のトルハルバンは幾何学的な形態処理によって鋭く端整で、大静縣のトルハルバンは曲線的で大体が気さくで温厚な印象だと記している。

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