持続可能な都市パラダイムへの変化
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最近の国際社会では開発と保全の調和による、環境的に健全で持続可能な開発という新しい概念を普遍化する努力をしている。 清渓川復元事業はソウルを開発を主とした都市、車両中心の都市というイメージから人が中心の都市、自然と人が共存する都市というイメージとして21世紀の新しい都市管理パラダイムに転換させようという流れと共に進められる。
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生態環境の回復
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近頃は市民の生活の質(Quality of Life)に対する関心が高まっており、世界的に見ても環境親和型都市開発が普遍的に続いている傾向である。清渓川復元事業は清渓川にきれいな水が再び流れるようにし、生態系の復元は勿論のことソウルが自然と一体となる環境親和的都市に生まれ変わるプロジェクトである。
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清渓高架と覆蓋の危険要因予防
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清渓川覆蓋は機能性と効率性を強調していた開発時代の産物である。1958年に建設された清渓川覆蓋構造物と 清渓高架道路は30~40年が経ち既にセメントと鉄筋が腐食しており、構造物の欠陥などが市民の安全を脅かすに至った。
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-清渓川覆蓋内部のメタンガス量 :
道端の23倍 (42ppm)
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渓川覆蓋内部の一酸化窒素量 : 道端の14倍 (0.897ppm)
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清渓高架安全度 : 全体C等級、部分DもしくはE等級
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清渓川覆蓋構造物の補修費用 : 毎年 20億
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駐韓米軍は1990年代中盤以降清渓高架進入禁止令施行
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歴史文化空間の回復
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清渓川復元事業は朝鮮時代の代表的な文化遺跡である廣通橋などの歴史遺跡を復元し、民族の誇りを取り戻す事業である。
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< 広通橋 : 朝鮮最初の石橋 >
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< 広通橋を通る王の行列 >
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地域間の均衡のとれた発展
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清渓川周辺地域は大部分築40~50年以上になる建物が密接していて常住人口の減少は勿論、都市環境を妨げる要因となっていた。その上、江南圏と江北圏の不均衡の問題解消はソウル市の均衡発展の課題でもある。清渓川の復元により周辺地域を国際金融・ビジネス中心・先端情報と高付加価値事業地区に再編できる与件を備え、国際競争力を高めることができる。それだけでなく、周辺の老朽地域の開発が活性化し、成長潜在力も高まり、江北地域が活性化し、それによってソウル市の均衡発展はもちろん高付加価値事業が清渓川周辺に定着するものと予想される。
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