2003年7月1日、清渓高架道路の撤去が開始され、清渓川路の一部が撤去されるや清渓川が姿を現した。清渓川復元の撤去工事は高架道路の構造物5.86km、覆蓋構造物5.48km、遮集管渠5.0km、下水暗渠0.30kmの撤去など4段階に整理される。1段階はランプ区間撤去、2段階は高架道路の床板の撤去、3段階は高架を支えている橋脚の撤去、最後に4段階として清渓川を覆っている構造物の撤去である。撤去された構造物は清渓高架道路と三日高架道路、覆蓋道路、高架を支えている橋脚371本、覆蓋道路の橋脚6700本、ランプ10ヶ所、陸橋7つなどである。撤去工事は第1工区が太平路入口~クァンジャン市場(2km)、第2工区がクァンジャン市場~蘭渓路、第3工区が蘭渓路~シンダプ鉄橋(1.7km)に分けて進められ、2003年7月1日の着工と同時に工区別に3組ずつ、計9組が同時撤去作業に取り組み、工期を最大限に短縮した。
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ランプ区間撤去
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- 普通1つの車路からなるランプは道路幅が5mで、ランプを支えている橋脚は 24m 間隔に設置されている。ランプは上部コンクリートを橋脚の間隔に合わせて長さ24cm、もしくは5mに切り離し、クレーンで取り除くという方法である。
- 1工区の場合、ランプを撤去するクレーンが高架の上から作業するが、この区間はランプの右側(歩道方向)に1車線だけでありクレーンが清渓川路に立っていると2車線が使用できないので、クレーンが高架に上がり高架の真下に1車線を追加した。
- 2ㆍ3工区の場合ランプの右側に2車線が確保され、ランプ下にあるクレーンがランプと橋脚を交互に取り去りながら撤去作業を進めたが、2つの橋脚の間のコンクリート構造物を取り去った後でクレーン前方にある橋脚を撤去し、クレーンの進路を確保していくというやり方である。
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高架道路の床板撤去
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- 床板の幅は平均16mで、厚さ20cmのコンクリートとその下の支持台で構成されている。支持台は2.8mの道路幅に沿って5つが設置されていて、床板を支える橋脚の間隔は24mであった。
- 床板は橋脚の間隔に合わせて回転のこぎりで切断し、切断された構造物は支持台の間隔に合わせて再び切断後、クレーンで剥がした。このように切断された構造物は床に地面に下ろされ、圧砕機でさらに細かくした。
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高架橋脚撤去
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- 橋脚の形は大部分正方形であり、長さ1mと2mの2種類。橋脚はダイアモンド材質の切断機(diamond wire saw)を利用して一定の大きさに切り離し、その後クレーンで移動するが、この時水を十分にかけて騒音と埃を抑えた。
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道路撤去
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- 工事後も存置する清渓川路の片側2車線ずつをホイールソーなどで撤去する覆蓋道路と分離させ、覆蓋道路の一部を撤去して地下に工事装備が出入りできる空間を作った。覆蓋道路の下に補強ファイルを既存ファイルに重ね当てて覆蓋道路の崩壊を防ぎ、補強ファイル工事が完了した後で撤去用圧砕機を下ろして覆蓋道路を撤去した。
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